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[解説記事]明治期のコレラにおける遺体の取り扱い

更新日:3月11日

京都大学文学部坂本郁人さんが明治期のコレラにおける遺体の取り扱いについての資料を作成いたしましたので公開いたします。


「はじめに」から抜粋

Covid-19の世界的流行は、外出自粛や全国的な休校、リモートワークの普及、オンライン授業の実施、 飲食店の営業自粛、各種イベントの自粛など、生活のあらゆる場面に大きな変化をもたらした。そしてこの感染症は日々の暮らしのみならず、人生の最期の場面、すなわち葬送の場面にも影響を及ぼした。 Covid-19によって亡くなった方の遺体は接触感染のおそれから納体袋に収納して取り扱うこととされて、 通常とは異なる形での葬送が行われ、あるいは亡くなってから火葬が終わるまで親族と顔を合わせられ ないような状況もあった。 感染症の流行時における遺体の取り扱いは、パンデミックを考察する上でのひとつの論点になりそうである。そしてそれは、現今の状況のみならず、過去の事例を考察することでより立体的に論じることができるかもしれない。そこで、本稿では明治時代のコレラ流行時における遺体の扱いを紹介することで、このことを考えるための材料を提供したいと思う。







2023年12月13日作成

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